中国マニアの日中文化論

中国に関係することをいろいろ書いています。

北京留学中、タダで「クラブ通い」してきた。

 興に乗じて何かやらかしてしまうことを「羽目を外す」という。

「はめる」のか、「はずす」のか、はっきりしてほしい。

駅もない田舎町で育ったわたしは、生まれてからずっと「夜の街にくりだす」という瀟洒なことに縁がなかった。

「羽目を外した」といえるようなことをしたのは、北京生活中くらいである。

 

続きを読む

北京留学中、「北京ダック」を食べてきた。

 北京の料理といえば「北京ダック」だが、意外にも外国人には人気がない。

北京ダックはアヒルの丸焼きで、宮廷でも食された高級料理だ。

北京では「北京ダックを食べなければ、北京に来たとは言えない」とまでいわれている。

だから、旅行者をはじめ、留学生も中国に来て早い段階で北京ダックを口にする。

 

続きを読む

北京留学中、四川で「宿泊拒否」されてきた。

 四川省で旅行していた時のことである。

 世界遺産黄龍九寨溝から8時間のバスに揺られて、省都である成都の街灯りに迎えられたのは夜の9時。

地下鉄で春熙路という繁華街に向かい、旅の仲間に別れを告げた。

明るすぎる夜の中、街に繰り出す若者たちとは反対方向に、わたしはスーツケースを引いていく。

オンラインにて予約済みの「青年旅舎」の入口には1時間後にたどり着いた。

 

続きを読む

北京留学中、「日系デパート」へ行ってきた。

 「おもてなし」といわれだして久しい。

世界に注目されるのは、それが無償で行われているからなのではないか。

「商品やサービスの代金に含まれている」のであれば、会計後に顧客はお払い箱にされる。

逆に、「おもてなしはいりません」といっても支払額が変わることなどない。

チップを払う必要すらない。

日本はなんていい国なのだろう。

 

続きを読む

北京留学中、「おごられ」まくってきた。

 異国の習慣はしっくりこない。

違和感の背景を追求して腹を立てるより、「そういうものだ」と理解して寛容な気持ちで違いをおもしろがる方が、ホームシックになりにくい。

違和感だらけの中国生活のなかで、一番しっくりきたのは、「おごり」の文化である。

続きを読む

北京留学中、「在来線寝台車」に乗ってきた。

 中国で旅をしていると、目的地によっては、「列車の中で一泊」なんてこともある。

ガタゴトと一定のリズムを刻み続け、時にフワリと揺れる車内でも、慣れるとよく眠れるものである。

続きを読む

北京留学中、「学生食堂」へ行ってきた。

 学生たちが食の跡。

中国の学食は、まさに戦国の合戦直後そのままである。

 

 食べ残された肉片、こぼされたスープ、骨付き肉や川魚の骨が累々と積み重なり、そのまわりには 、辛かったのであろう、輪切られた唐辛子が散らばっていた。

 

続きを読む