北京留学中、「北京ダック」を食べてきた。
北京の料理といえば「北京ダック」だが、意外にも外国人には人気がない。
北京ダックはアヒルの丸焼きで、宮廷でも食された高級料理だ。
北京では「北京ダックを食べなければ、北京に来たとは言えない」とまでいわれている。
だから、旅行者をはじめ、留学生も中国に来て早い段階で北京ダックを口にする。
しかし、わたしのまわりでは、みんな一様に「脂っぽくて苦手」といっていた。
初めの何口かは美味しいのに、次第に脂の強さに味が単調に思えてしまう。
中華料理がダメなヨーロッパ人はもちろん、アジア人も北京ダックに対して苦手意識を持っているようだった。
正式な時には、アヒルの頭を中心から切ったものも皿に出される。
こちらは、さすがに中国人でも口にしたのをみたことがない。
北京の定番たる北京ダックも、知名度の割には、好かれていないのかとおもわれる。
外国人には習慣になっていない脂っぽさが原因であるようだ。
人気があるから食べてみるというのはいい。
ただ、「知名度があるからおいしい」のか「おいしいから知名度がある」のかは自分で判断できる味覚と意見を持てるようになりたいものだ。